企画アイデアは足で稼げ!ネタは現場に落ちている
■ 企画アイデアにつながる情報ー有効に収集できていますか?
みなさんは商品企画開発のための情報をどのように集めていますか?
ネットや書籍、ユーザーアンケートなど情報収集の方法は様々で、一見情報収集には事欠かないように見えます。
しかしながら、書籍は当然のこと、ネットに上がる情報でさえ、すでに古い情報といえます。
ましてや新規の事業開発や新商品を生み出すヒントとなる情報となると、書籍やネットではまず見つかりません。
あったとしても、ネット上に情報があるということは、すでに他社も情報収集しているということを意味します。
では、ユーザーアンケートはどうでしょうか?
はがきやオンラインで収集したユーザーアンケートは当然とても参考になります。
ただ、機械的にその情報をまとめるだけでは真の情報価値を得られていない場合があります。
とてももったいないことです。
というのも一番大切な情報は、その「行間」にあるからです。
なぜお客様がそう書いているのか
なにがあったからそう書いているのか
どうなってくれたらいいと思っているのか
などを掘り下げていくところに企画の本当のヒントがあります。
■ 企画アイデアは足で稼げ!
商品企画開発において、最も効果的な情報収集法は何かと問われれば、
私のおすすめは ズバリ ”生の声”、つまり ”現場の声” です。
現場に足を運ぶ最大のメリットは、前述のユーザーアンケートでいうところの「行間」を実際に肌で感じるとることができる点にあります。
現場では、実際に使われている感想を聞くだけでなく、その前後の状況やお客様の課題、お悩みごとをたくさん話してもらうことで本質的な課題がみつかったり、そこから思いもよらぬヒントが出てきたりすることがあります。
しかしながら残念なことに、企画チームをサポートしていてよく感じるのは
「生の声を聞けていない」
「現場を見れていない」
という現実です。
実際にサポートさせていただいている企業さんによく見られるのですが、既存の事業や既に世に出ている商品・サービスについて、
「ユーザーであるお客様の生の声を聞けていない」
「実際に使って頂いている現場を見ていない」
ということが多々あります。
また、企画チームさんの現場では、これから企画しようとしている事業や商品・サービスで
「想定顧客の生の声を聞けていない」
「想定しているシーンの現場を見れていない」
という状況も散見されます。
新規の事業開発や新商品のアイデアを求めているなら、是非直接現場に行って、足で稼いで下さい!
実は、お客様自身も悩みの本質や課題の解決法は分かっていないことがほとんどです。
携帯電話がない時代に「携帯電話が欲しい」と言える人はいません。
お客様からストレートに出てくる課題や悩みへの企画は、間違いなく他社も検討しています。
おそらく先を行かれています。
お客様や市場がまだわかっていない、まだ語ることができない、潜在的な課題や悩みを見つけていく必要があります。
そういった状況の中で、新規性が高い企画を出そうというとき、他社さんの一歩先を行こうとするなら、悩みの本質や課題解決法を探るためにまずは現場にいくべきなのです。
現場に行って、お客様のお話の行間を肌で感じ取って下さい。
書籍やネットの情報、ユーザーアンケートで得られるヒント以上の情報を得られると思いますよ。
■ ネタは現場に落ちている
ソニー時代は出張が許される範囲で国内でも海外でもチャンスがあれば出向いていました。
監視カメラを担当していた時は、お客様からのクレーム、
システムインテグレーターからの支援依頼、
技術パートナーとのビジネス開発のディスカッション
など、チャンスがあれば、それこそ欧米にとどまらず、
中国、台湾、シンガポールはもとより、
ロシア、イスラエル、ブラジル
などにも足を運んでいました。
やはり現場に行って初めて、
なぜ、そんなことが起きているのか
なぜ、そんなことを要求されているのか
などが腹落ちしてよくわかります。
忙しいエンジニアにもよく一緒に同行してもらっていました。
ぜひ、みなさんも現場に足を運んでください。
お客様やパートナーと話していると
本当にいろいろなことがよくわかります。
企画アイデアは会議室には落ちていません。
ネタは現場に落ちている。
ぜひ足で稼ぎましょう。
私も全国各地、世界各地に駆け付けますので、いつでもご相談ください。
あなたのビジネスの参考になれば嬉しいです。
企画推進に役立つ記事をメルマガとしてほぼウィークリーで発信しています。
ぜひ、こちらからご登録ください。
いつでも解除可能です。
- 新着記事