企画は実験主義で進めてみよう! 成功のヒントは ”ちょっとやってみる”
「実験主義」をご存じですか?
先日ある本を読んでいて、初めて私はこの「実験主義」という言葉を知りました。
言葉こそ初めて聞きましたが、私が企画にかかわってきた中で強く意識してきた考え方です。
企画の進め方にも大変有効ですのでお伝えしたいと思います。
■ 企画は実験主義 ”ちょっとやってみる” で進めてみよう!
商品企画の初期段階は、どうしても机上で考えたり、完璧な調査をめざしてしまいがちですが、
まずは ”実験してみること”、”試してみること” が企画を推進する上で最も効果的です。
たとえば、商品であれば木や紙で大体の大きさのサンプルを作ってみる。
100円ショップで売っている粘土などで作ってみてもいいですね。
PC上で、あるいは紙の上でいくら商品の企画イメージを作っても、実際に触れられるモノにはかないません。
私もよくサンプルを木材でそれらしく作成したり、大きさのイメージを見られるように段ボールで作ったりしていました。
プレゼンする場合は、文章よりも図などのイメージで、さらには簡単なもので構わないので ”実際に触れるモノ” を提示することで説得力が数段あがります。
ユーザーインターフェイスの場合は、たとえばパラパラ漫画風に実際の流れのイメージを作ってみることで、よく理解してもらえます。
さらに、企画がある程度まで進んだら、見る人がイメージできるようなプロトタイプを作って実際に話を聞いてみるのも実験主義になります。
テスト販売できるとさらによいですね。
企画のレベルは、投資がそれほどかからないサービスから、金型やラインなど巨額な投資が必要な商品まで幅広いですが、レベルの大小にかかわらず、机上で考えるより、まず
”やってみる”
”実験してみる”
ことを意識しましょう。
たとえ失敗しても構いません。
なぜなら、実験だからです。
上手くいかないということが分かること自体がものすごい成果なのです。
とにかく”やってみる”、”実験してみる” という実験主義のメリットは
・うまく行きそうかどうかが分かる
・うまく行かないことが分かる
・プレゼンでの説得力が増す
ことです。
あなたも机上で考えるだけでなく、ぜひ ”ちょっとやってみる” を実践してみてください。
■ 「実験主義」体験談
かつて私が聴診音をAI解析するという企画を進めていた時、聴診トレーニング用CDを購入し、エンジニアの協力を得て、サンプル音の数音を使いAI解析してみるなど、まずは実験してみました。
ではその音はどうやって取得するんだということで、amazonで聴診器を購入し、自分たちの心臓の音を聴診器から
ボイスレコーダーに録音してみたりもしました。
おじさん3人が会議室で聴診器をお互いにあてあっているのは、ちょっと異様な光景ですが………
しかし、まず実験してみたことで本当にいろいろなことが分かりました。
机上であ~でもない、こ~でもないと考えているだけでは煮詰まっていたことでしょう。
余談ですが、おじさん達が聴診器をあてあっている写真で笑いもとれました………
いずれにしても「実験主義」を実践してきたことで大きな成果を得られたことは確かです。
そして何より重要なのは、実験主義を実践することで
企画が ”机上の空論ではなく、事実になる”
ということです。
これは企画をプレゼンする際にも大変有効です。
実際にやってみた結果がある、このことがとても説得力を持つからです。
■ まとめ
企画を推進する際に、”ちょっとやってみる” 実験主義 を実践することの有効性をお伝えしました。
実験主義のメリットをまとめると
・うまく行きそうかどうかが分かる
・うまく行かないことが分かる
・プレゼンでの説得力が増す
となります。
また、実験主義を実践することで
企画が ”机上の空論ではなく、事実になる” 。
実際にやってみた結果があることが、企画をプレゼンする際にも説得力を生みます。
あなたのビジネスの参考になれば嬉しいです。
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