上司はダマせ!上司や関係者と意見が合わないときの企画の進め方
2020.11.24
「お前が本当にその企画が会社のためになると信じているなら、上司なんかダマせ!」
「そのかわり、手柄は上司にくれてやれ!」
上司や関係者と意見が合わないときにどうやって企画を進めていったらよいのか、悩める企画マンにとってアドバイスになれば嬉しいです。
また、企画を推進していく上での覚悟や信念についてもお伝えします。
自分が絶対にいけると思っている企画に対して、上司や関係者と意見が合わないことはよくありますよね。
そんなときあなたならどうしますか?
そのようなときは、よい意味で「 ダマす 」のもひとつの方法です。
ただし、その企画が本当に会社のためになると信じていることが前提となります。
私がかつて言われた
「本当にその企画が会社のためになると信じているなら、上司をダマせ!」
という言葉をもとに、企画の進め方、企画に対する信念についてお伝えします。
■「 上司はダマせ! 」
私がサラリーマン時代に企画リーダーを担当していたとき、元副社長 Nさんの戦略論の研修を受けました。
孫子やランチェスターを元にしたビジネス戦略論の研修でした。
その中で私が、
「自分が絶対いけると思っている企画が上司と意見が合わないときはどうすればよいでしょうか?」
という質問をしたところ、 Nさんは一言、
「 ダマせ! 」
と言われました。
そして、
「お前が本当にその企画が会社のためになると信じてるなら、上司なんかダマせ!」
さらにこう付け加えられました。
「そのかわり、手柄は上司にくれてやれ! 自分がやったとか自慢してるようじゃダメだぞ 」
(記憶の言葉でそのまま記します)
強烈なインパクトでした。
「上司をだませ 」はまだわかるのですが、付け加えられた2つの言葉が私にとっては衝撃的でした。
「本当にその企画が会社のためになると信じているか?」
「手柄は自分でなく上司に」
実績を積んでいる人はこういう考え方をするのかと感動したのを覚えています。
それ以降、企画に対する考え方、リーダーとしての姿勢も変わり、必要な時はよい意味でうまくダマしながら企画も進めました。
この2つの言葉について私なりの考えをお伝えしたいと思います。
■その企画が本当に会社のためになると信じているか?
・自分はその企画が絶対に成功すると信じているか?
・絶対に会社のためになると信じているか?
・ダマシテでも進めたいか?
あなたはどうでしょう?
私はこう言われたとき、自分の甘さを痛感し、正直そこまでの自信が無いことに気づきました。
詰め切れてないところも多々あり、提案してみようという甘いレベルの内容でした。
企画が成功するかは、競合やライバルもいる中、やってみないと分からないところはあります。
ただ、
・自分はその企画が絶対に成功すると信じているか?
・絶対に会社のためになると信じているか?
・ダマシテでも進めたいか?
と自分に質問してみてください。
そのうえで、自信、確信がある企画ならば、上司であろうが社長であろうが、うまくダマして進めるのが会社のためとなります。
この考え方を持つと
・企画に対する責任感が増す
・企画への自信がつく
・企画自体が強くなる
など、企画に対する気持ちが変わってくるはずです。
あなたも、確信がもてるところまで企画を進め、上司や関係者と意見が合わないときは、ダマシテでも進めましょう。
■手柄は上司に
「 手柄は上司にくれてやれ! 」
この言葉も当時の私には強烈でした。
この言葉を聞かなかったら、おそらく私は企画が成功したときに
「 あの企画は自分がやった」
「 あの時上司に反対されたけれど、説得した自分の成果 」
と考えていたと思います。
下手をすると周囲にも自慢していたかもしれません。
企画マンとしてまだまだでした。
人がついてくるリーダーは、責任はすべて自分、手柄は上司や協力してくれた人たちという気持ちが大切ですね。
謙虚なリーダーでいきましょう。
■ まとめ
いかがでしたか?
「本当にその企画が会社のためになると信じているなら、上司をだませ!」
「そのかわり、手柄は上司にくれてやれ!」
・確信を持てる企画を育て、会社のためになると思うなら、”よい意味で”だましてでも進める
・手柄は上司、あるいはみんなのもの
・責任はすべて自分にあり
この精神でいきましょう。
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