コラム

プロジェクトの ”ミッション” や ”理念” の明文化 が企画を強くする!

2020.12.18

企画

プロジェクトの ”ミッション” や ”理念” の明文化 が企画を強くする!

新規事業開発、商品開発などの企画の推進には、プロジェクトの ”ミッション” や ”理念” を明文化することが重要です。
自分自身だけでなくプロジェクトメンバーもモチベーションがあがり、協力者、賛同者を募りやすくなることによって企画が強くなります。
また承認を得やすくなるというメリットもあります。

目次

「新規事業開発、商品開発などの企画において一番重要なことは何ですか?」
とよく聞かれます。
よいアイデアを出す、顧客視点で考える、など重要なことはたくさんありますが、私は「プロジェクトのミッションや理念を明文化することです」 とよくお伝えしています。

なぜなら "プロジェクトのミッションと理念が明確になっていない企画がほとんど” だと常々感じているからです。

企画書の目的に「売上〇〇億円向上」、「シェア〇〇%アップ」などの文言をよく見かけます。
また、新規事業開発では「第二の柱となる事業を創造する」などという言葉も見かけます。

これらももちろん重要ですが、これらはあくまで会社に対しての ”内向きの目的、目標” です。

重要なことは
”その企画やプロジェクトが社会にどう貢献するのか?”
”その企画やプロジェクトがどうありたいのか?”

です。

それらをリーダーがよく考え、メンバーと話し合い、明文化することが重要です。
そのうえで、会社への貢献 (売上〇〇億円向上やシェア〇〇%向上) を明確にするのがよいでしょう。

私自身も企画を始めた当初はこれらを明確にしないまま、企画やプロジェクトを進めていました。
しかし、これらを明文化にするようにしてから、その企画に対しての自分自身、そしてメンバーのモチベーションが格段にアップし、加えて多くの協力者、賛同者を得ることができるようになりました。

市場に対しての貢献も明確になっているため、ヒットにつながり、ひいては売上げ向上にもつながります。
もしあなたの企画やプロジェクトのミッションや理念が明確になっていない場合は、ぜひそれらを明確にし、文章にすることをお勧めします。

■ ミッション、理念とは?

企業が社会に対して自社の目指す方向性を示すとき、それぞれの企業が様々な言葉を使用しています。
”ビジョン、ミッション、バリュー、理念、目的、目標、志、想い....”

ここではよく使われる代表的な言葉の意味を押さえておきます。
まず「ミッション、ビジョン、バリュー」という言葉ですが、これは経営学者のピーター F. ドラッカーが、著書「Managing in the Next Society(ネクスト・ソサエティ)」で提唱したものです。

簡単に言うと次のようになります。
・ミッション:使命
・ビジョン: ありたい姿、めざす姿
・バリュー: 存在する価値

「理念」についても経営理念、企業理念 など多くの企業が掲げています。
・理念:大切にしている考え方

きちんと言葉の意味を定義して使っている企業もあれば、そうでない企業もあるように思います。

インターネットやパブリックな場に出す場合は用語をきちんと定義し正しく使用する必要がありますが、企画やプロジェクトでは、最も想いが伝わりしっくりくる言葉を選べばそれで構いません。

重要なことは
”自分の企画やプロジェクトがいったい社会の何に貢献するのか?”
が伝わることです。

■プロジェクトミッション、理念を設定する

ではどのように設定するか?についてお伝えします。

まずは
「自分たちがその企画やプロジェクトで社会にどのように貢献したいのか? どうありたいのか?」についてあなたがよく考え、プロジェクトメンバーたちとよく話し合い、思いつくキーワードを洗い出すのがよいと思います。

一人でたくさん書き出したり、メンバーとブレインストーミングを行うのもよいでしょう。
有識者がいれば聞いてみるのもよいと思います。
また想定顧客や近い人がいればヒアリングしてみるのもよいでしょう。

企画の初期段階では、まだ何に貢献したいのか? できるのか? についてあいまいな部分が多いと思います。
その場合はその時点の可能な範囲で考え、企画が固まってきた段階で明確にしていくことで問題ありません。
企画が進むにしたがって修正したり、変更していくことも問題ありません。 ただし、方向性自体がコロコロ変わることは避けましょう。

社会に貢献できるからこそ市場に受け入れられ、成功につながり、それがあって初めて会社にも貢献することになります。
「売上〇〇億円向上」、「シェア〇〇%アップ」、「第二の柱となる事業」はその後についてくるものですね。

私は、プロジェクトミッションとプロジェクト理念の2つの言葉をよく使っていました。

プロジェクトミッション: 社会にどう貢献するのか? どういう社会への使命か?
プロジェクト理念 : どういう想いで活動をしていくのか?

プロジェクトによって両方を定義したり、片方だったり、その時に一番しっくりくるものを明文化し、プレゼンでは必ず説明するようにしていました。

また内部への説明では、プロジェクトミッションの部分に会社への貢献を加えていました。

説明する箇所は通常はプレゼンの最初か最後がよいでしょう。
プレゼンの相手に最も共感を得られる場所で説明しましょう。

■プロジェクトミッション、理念の明文化で得られる7つのメリット

私の経験では、プロジェクトのミッション、理念を明文化にすることで以下のような7つメリットが得られます。

①自分自身のモチベーションがあがる
②プロジェクトメンバーのベクトルがあう
③プロジェクトがぶれなくなる
④承認が通りやすくなる
⑤内部協力者が募りやすい、賛同者が増える
⑥外部説明で説得力が増す
⑦企画が強くなる


ひとつずつ見ていきましょう

①自分自身のモチベーションがあがる
あなたの企画は誰にどのように貢献しますか?

ぜひ考えてみてください。
そして自分の書き方でよいので、書き出してみてください。

これによってあなた自身の社会への貢献が明確になり、今よりもっとモチベーションがあがるはずです。
モチベーションが上がれば、企画やプロジェクトへの推進力も高まるはずです。

万一、あなたがその企画にやらされ感がある場合は、これによってやらされ感が無くなり、仕事へのモチベーションが上がるはずです。

企画やプロジェクトは想いやパッションがないと推進できません。
そのためにもぜひ明文化してください。

②プロジェクトメンバーのベクトルがあう
プロジェクトではいろいろな議論が生まれます。
軸を明確にしておくことで、メンバーのベクトルが同じ方向に向き、よい議論が生まれ、結論も出しやすくなります。

ミッションや理念、想いをプロジェクトメンバーとしっかり共有、話し合い、腹落ちしていることが重要です。
同志の結束が強まります。

③プロジェクトがぶれなくなる
プロジェクトは数々の壁にぶち当たり、時には方向性自体の修正検討が必要になることもあります。
そのときミッションや理念が明確になっていれば、そこに向かって進むことができ、プロジェクトが少々のことではぶれなくなります。

逆にミッション、理念が明確でないと、問題が起こるたびに方向性がぶれてしまい、人によって全く違う方向に議論を進めてしまうことがあります。

プロジェクトや会社の方針で、ミッションや理念の変更が必要になることもありますが、その場合はリーダーとメンバーでよく話し合い、納得できる方向へ軌道修正していくことで問題ありません。

④承認が通りやすくなる
ミッション、理念を明確にしておくことで承認が通りやすくなるのには2つの理由があります。

一つ目は、どう市場に受け入れられるのか、なぜ売れるのかが明確になるためです。
ここが不明確ということは、売れる理由自体が不明確ということになってしまいます。

二つ目は社会に対する貢献が明確なことで共感が得られるからです。
ミッションや理念が、会社や事業部門のミッション、目標にも通じるため、承認者や関係者の共感が得られ、承認が得られやすくなります。

気をつけなければならないのは、プロジェクトのミッションや理念が会社や事業部門の目標やプロジェクトに対する期待と合っている必要があるということです。
もし、合っていない場合は再確認し、修正しましょう。

⑤内部協力者が募りやすい、賛同者が増える
企画やプロジェクトは新規性が高ければ高いほど新しい協力者が必要です。
サポートしてほしい人に協力をお願いしても、相手にメリットが無い場合、なかなか協力を得られないことがあります。

このような場合でも、プロジェクト理念や想いがあることで共感を呼び、協力してもらえる可能性が高くなります。
同様に、社会に対するミッションが明確になればなるほど、応援したいという賛同者が増えてきます。

私もミッションや理念が明確なプロジェクトでは、いっしょにやりたい、プロジェクトメンバーに入りたいと逆にお願いされたことも少なくありませんでした。

⑥外部説明で説得力が増す
社内へのプレゼンは会社への貢献が明確であれば最低限それでよいかもしれませんが、外部に協力を求める際や、パートナーへの説明の際は会社への貢献は全く関係がありません。

社会に対する貢献や理念を明確にしておくことで協業やパートナーシップが進みやすくなります。
お客様に対してもプロジェクトの社会に対する貢献、想いを語ることで共感を呼び、売上げアップにもつながります。

⑦企画が強くなる これまでそれぞれの場面でのメリットをお伝えしましたが、最終的にはこれらが相乗効果を生み、企画、プロジェクト全体が格段に強くなります。
企画が強くなると本当に推進しやすくなります。

■まとめ

企画やプロジェクトのミッション、理念をつくること、それらを明文化することの重要性についてお伝えしました。

もしあなたの企画のミッションや理念がまだ明確でない場合、ぜひしっかりと考え、プロジェクトメンバーとも十分に話し合い、明文化してみてください。
きれいな文章でなくて構いません。
思いが伝わることが重要です。

そうすることで企画やプロジェクトが格段に強くなり、よりスムーズに進むことは間違いありません。
何より社会に貢献していることが明確になり、あなた自身、プロジェクトメンバーのモチベーションがアップします。
売上にもつながり、会社への貢献度もアップします。
ぜひ試してみてください。

ご意見を頂けると幸いです。
ご質問、お問合せも遠慮なくお願いします。

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