コーチングスキルで新規事業開発や商品企画の推進力をアップする!コミュニケーションのコツ
今話題のコーチング。
新聞や雑誌に取り上げられ認知度も高まっていますが、実際にどういうものなのか知っている人は案外少ないかもしれません。
コーチングとはコミュニケーションスキルの一つ。
日本に紹介されて20年以上になりますが、今や教育やスポーツだけでなく、ビジネスにおいても大変注目されているスキルです。
コーチングは傾聴力や共感力を養うことで信頼関係を構築し、相手の潜在能力を引き出して目標達成に導く、経営者やビジネスマネージャーには必須のスキルです。
実はこのコーチングのアプローチが、 新規事業開発、商品企画を推進していく上で非常に有効なのです。
このコラムでは、コーチングが 新規事業開発、商品企画にどうして有効なのか、どのように活用できるのか、そしてよりよいコミュニケーションのコツについてお伝えします。
■ 残念なコミュニケーションとは
ビジネスにおいて最も重要なスキルの一つがコミュニケーション能力と言えるでしょう。
さて、こんな人あなたの周りにいませんか?
・まず反論する
・話を聞いてくれているのか分からない
・相手の話にかぶせて話す
・話の結論を先読みして言ってくる
・結論を先読みする
・自分の話にもっていく(話しどろぼう)
・余計なアドバイスばかりする
そうです、これらは残念なコミュニケーションの典型的な例になります。
すべてに共通しているのは
自分のことばかり考えている = 相手の話を聞いていない
ということです。
実は恥ずかしながら、これらはすべてかつての私のことです。
さすがに、相手の話に対してすぐに否定したりはしないように意識していましたが、それ以外は自分では分かっているのになかなか改善できませんでした。
企画リーダーを長年担当してきましたが、今思うとその頃にコーチングスキルを身につけていれば、どんなに楽だったかと強く思います。
少なくとも、まずはこのような残念なコミュニケーションを意識して変えていくだけでもかなり効果があります。
そのうえで、企画リーダーであれば、チームメンバーはもとより社内や社外のたくさんの人に気持ちよく協力してもらうために、まずしっかり相手の話を聞いて、その後自分たちの話と協力依頼をするように心がけましょう。
話す分量は、自分:相手 = 2:8 くらいの感覚です。
これで実際に話しているときは 4:6 くらいになるでしょう。
それだけでコミュニケーションがかなり変わるはずですので、ぜひ意識してみてください。
特に企画リーダーは、人をいかに巻き込んでいくかが最も重要な仕事といっても過言ではありません。
いやいややってもらったり、お仕事としてやってもらうのではなく、自ら進んでモチベーション高く協力してもらえるとプロジェクトは強くなっていきます。
そのために企画リーダーは最低限のコーチングスキルを学んでおくことを強くおすすめします。
活動がとても楽になります。
ここでは、 コーチングスキルの中から、新規事業開発、商品企画に有効なアプローチをご紹介します。
■ コーチングアプローチと新規事業開発・商品企画プロセスの共通点
コーチングとは前述の通り、 ”相手の可能性を最大限に引き出し、目標達成に導くアプローチ” 。
相手が理想の未来を描き、そこに向かって一歩一歩進んでいけるように導きます。
コーチングには ”GROWモデル” という基本の流れがあります。
G: Goal ゴール、目標
R: Reality 現状
Resource 強み、資源
O: Options 選択オプション
W: Will 意志、行動
①まず理想の未来をしっかりと描く
②そして、現状を具体的に把握し、強みや経験、スキルなどのリソースを確認する
③それを活かして行動できそうな選択肢を洗い出す
④必ずできる小さい行動にまでブレイクダウンし、確実に行動に導く
お気づきですか?
このアプローチ、実は新規事業開発や企画企画を進めていくプロセスにそっくりなのです。
そのため、コーチングスキルを身につけることは 新規事業開発や商品企画を推進する上でとても有効といえます。
くわしく見ていきましょう。
コーチングでは、理想の未来をどこまでしっかりと描けるかがとても大切であるのと同様に、新規事業開発、商品企画では、まだ世の中にない未来のモノやコトを顧客の視点でいかにリアルに想像できるかが重要です。
また企画を推進していく上では、数々の前例のない課題を突破していくことが必要ですが、ここでも理想を定義し、自分たちのリソースを洗い出し、目標達成に導くコーチングのスキルや考え方がとても役に立ちます。
さらに、企画は社内、社外のいろいろなパートナーを巻き込み、協力を得ながら進めることになります。
強引にお願いしても人は動いてくれません。
ここでコミュニケーションスキルであるコーチングを学んでいると、相手に自発的に気持ちよく動いてもらうことができるようになります。
このようにコーチングと新規事業開発・商品企画の推進には親和性があります。
ビジネスパーソン、経営者の方にはもちろん、新規事業、企画推進マネージャーの方々にぜひともコーチングスキルを修得してほしい理由がここにあります。
■ コミュニケーションのコツ ”認める” ということ
コミュニケーションのスキルで重要とされる ”傾聴” 。
相手の話をしっかり聞く、傾聴、と言いますが、傾聴するのは実はかなり難しいことなのです。
私も会社員時代、管理職研修でコーチングを学んだことがあり、「傾聴だ!」と言われましたが、傾聴なんてただの苦痛でしかなく、全くできませんでした。
そこでのコツが”認める”です。
もしあなたが同じように傾聴が苦手なら、ぜひ ”認める” を意識してみてください。
相手の話を「聴こう」としてもなかなか聞けませんが、相手を「認めよう」と意識すると、不思議と聴くことができるようになります。
私も今は、「聴こう」ではなく「認めよう」と意識するようにしています。
コーチングでも、まず相手を ”認める” ところから始めます。
自分が相手の話を聴けるようになるだけでなく、相手の方が心を開いてくれます。
コミュニケーションの極意、”認める” をぜひ意識してみて下さい。
■ まとめ
残念なコミュニケーションになる原因の共通点は
自分ばかり話している=相手の話を聞いていない
ことです。
よりよいコミュニケーションにするには、相手の話を聞くことを意識するだけでも効果があります。
また、話を聞く”傾聴”が苦手な場合は、まずは相手を”認める”ことがよいコミュニケーションにつながるコツになります。
コーチングとは、 傾聴力や共感力を養うことで信頼関係を構築し、相手の潜在能力を引き出して目標達成に導くコミュニケーションスキルです。
コーチングの ”相手の潜在的な可能性を最大限に引き出し、目標達成に導くアプローチ” は新規事業開発・商品企画の推進のプロセスと共通点が多いので、 ビジネスパーソン、経営者の方はもちろん、新規事業開発、商品企画マネージャーの方々がコーチングスキルを修得することはとても有効といえます。
【追記】
私は退職する1年前にコーチングを学んだのですが、もっと早く学んでいればよかったと今更ながら思っています。コーチングのアプローチが新規事業、企画開発の流れと同じだということに気づき、まだまだ日本では知られていないコーチングをもっと知ってもらいたいという気持ちからコーチング講師の活動もしています。
経営者さんをはじめ、私と同じ商品企画やマーケティングのマネージャー、リーダーの方々も学ばれています。
先日もメーカーの企画の方が、「本当にコーチングと企画の流れは同じですね! これは使える!」と言われていました。
コーチングは体系化されたスキルなので、学べば誰でもできるようになります。
ただ、コーチングスキルは本やインターネットでも分かりますが、考え方やアプローチは感覚的なものになるので、本やインターネットだけではなかなかつかめません。
コーチングのプロから学んだ方が断然理解しやすく、得るものも大きいと思います。
もしご興味がおありでしたら、ぜひ一度無料体験講座を受けてみて下さい。
無料体験講座だけでも、すぐに使えるコーチングスキルや考え方を学ぶことができます。
銀座コーチングスクール 横浜校
https://www.ginza-coach.com/trainer/kshirakami.html
- 新着記事