企画は仮説と検証の繰り返し

2023.02.10

新規事業の開発や新商品の企画を伴走支援していると、よくこんな相談を受けます。
「アイデアがなかなかでない」
「情報をどうやって集めていいか分からない」
「企画の内容がこれでいいのか悩んでいる」

新しい企画をスタートするときには、まずこんな壁にぶつかりますね。
このコラムでは、企画の第一歩を踏み出すためのヒントをお伝えします。

■ 企画の第一歩は仮説をたてることから

新しい企画をスタートするとき、何から手をつけたらよいか悩みませんか?
初めてのことにチャレンジしていくのですから当然と言えば当然です。

そんなときは、まずはなんでもいいので仮説を立ててみましょう

少し乱暴ないい方ですが、この “なんでもいい” というのがコツです。

「これ、どうかな?」
「これ、もしかしたら行けるんじゃないかな?」
「この軸で情報集めてみたらどうかな?」

このくらいの気持ちでスタートしてみましょう。

最終的にはその方向とは全く違ったものになるかもしれません。
それでも全然構わないのです。
まずはそのくらいの気持ちでスタートすることで作業が進んでいきます。

■ 次に仮説を検証していく

企画の仮説を立てたら次はその検証です。

元々 ”仮説” なので、方向性ややり方が当たってなかったとしてもいいのです。

・確かめて ”検証” する
・よければそのまま進む
・違っていれば軌道修正していく

もし立てた仮説が違っていたとしても、違っていることが分かったことが大きな前進です。

悶々と悩むより、小さな結晶の種のような仮説をつくってそれを元に調査したり、アイデアを発展させたりしていきます。

仮説を立てる→立てた仮説を検証する

この繰り返しが企画を進めていくコツになります。
出だしで立ち止まらず、どんどん繰り返していきましょう。

■ 仮説と検証ーソニー時代の実体験から

具体例として、私のソニー時代の実体験をお伝えします。
ソニーで医療系サービスの企画マネージャーになったときの経験です。

私を含め企画メンバーは皆、医療系は全くの初めてからのスタートでした。

まず何からやろうか……。

・社内の映像や音声の技術で何か使えそうなものを洗い出してみよう(仮説)
・まずは映像や音声が役に立ちそうな医療課題をインターネットで調べてみよう(仮説)

第一歩として、これらの仮説を立てました。

次にそれらを突き合わせて具体的なアイデアをいくつか構想。
その後お医者さんや医療系に詳しい人にヒアリングします。
その意見を元に、何度も軌道修正していきました。

軌道修正するときも同様です。
”仮説” をたて、それを ”検証” することを繰り返していきます。

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新規事業や新商品の企画は、自社内にも、社外にも前例がない課題を解決していくことになります。

正解かどうかわからない、やってみなければ分からないことは
結局、実際に仮説と検証を繰り返していくことで前進していくしかありません

机上で考えるだけでなく、実際にやってみましょう。

■ まとめ

企画を任されたが何から手をつけてよいのかわからない
企画をうまく進められない

企画をスタートするときは誰もが悩みます。

そんなときは、方向性ややり方が違っているかもしれないなどと躊躇せずに
まず仮説を立てて、それを確かめていく(検証していく)というアプローチを試してみてください。

企画は仮説と検証の繰り返しです。

企画の仮説と検証の方法の詳細については、以下の2つのコラムに書いています。

是非こちらも参考になさってください。

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